パイプクランパーとID金具でクネクネラックを作る

パイプクランパーでクネクネラックを作る

今回作るのは、クネクネラック…です。できあがった見た目からそんな名前を付けてみましたが、そのままズバリでクネクネした飾り棚です。

作ってみた感想は、存在感ありすぎ。今回は、4段構成で作ってみましたが、少しばかりクドイ感じも否めないので、2段くらいのちょっと飾り棚でもいいかなと思っています。4段だと部材もいっぱい使っちゃうしね。

という事で、基本の作り方の参考として読んでいただければと思います。

これが名は体を表すのクネクネラック ↑

良いクネクネ具合のラック。複雑そうに見えますが、多分そんな面倒くさくないかと。多分ね。

では、作っていきましょう。

手順① 材料を用意する。

部材表と木材のカット寸法は以下からダウンロードできます。

PDFデータでのご提供となります。閲覧には、Adobe Acrobat Readerが必要です。

①木材を用意

用意する木材は、1×8材のみ。2×4規格材の仲間。2×4よりも薄くて棚板には便利。

作るラックの奥行に合わせて、1×6材を使用してもOK。重要なのは1×〇の部分。これが板の厚さの規格なので注意。1×4も1×6も1×8も厚さは一緒!

2x4材の規格を詳しく知りたい方は下記の記事を読んでください。

ホームセンターでの木材カットサービスを推奨!

1×8材は下記の通りカットしてもらえば楽ちんです。

②パイプを用意

パイプクランパー用のパイプを用意。

1ⅿ(ID-641)1本から200mmを4本切り出します。こちらもカットしてくれるホームセンターが結構あるのでカットしてもらうと楽です。自分で切る場合は、【パイプのカットの仕方】を見てください。

③金具を用意

  • パイプクランパーのベース金具 8個 (色はお好みで)
  • 1x4ジョイント金具のLジョイント

→見える部分だけ金具を使用する場合は8個
→見えない部分にまでこだわりたい人は16個 必要。

④ビスを用意

 ビス-1)1×4ジョイント固定用ビス

六角フランジタッピング4x16を使いましたが、鍋頭のタッピングでもOK!

金具を8個使用する場合・・・48本
金具を16個使用するこだわり派の場合・・・96本

※金具のビス穴に全部打たなくても強度は出ますので、上記の本数は全穴完全制覇した場合の必要本数です。

ビス-2)パイプクランパー ベース金具用

金具1個につき4本打ちます。金具を8個使うので32本

使用するビスは皿頭のタッピング4×16あたりが良いかと。金具の色に合わせてビスの色も選択。 

⑤塗料を用意

塗料というかWAXです。定番のBRIWAXの、さらに定番カラーであるジャコビアンを使用。

個人的にはめったにWAX使わない派なのですが、今回は使ってみました。

やっぱり臭いきつめ。室内作業の際は、換気必須です。

部材表と木材のカット寸法は以下からダウンロードできます。

PDFデータでのご提供となります。閲覧には、Adobe Acrobat Readerが必要です。

手順② 塗装

木材は、お約束のホームセンターでカットしてもらっているので、いきなり塗装から始めます。

そのために下準備。まずはヤスリ掛けから。1×8材は切り口が、ガサガサしていて、このままだと汚いしWAXも塗りにくいので切り口(木口)は入念にヤスリをかけてください。

こんな感じまで仕上げればOKです。

では、満を持してBRIWAXを塗っちゃいます。

刷毛は不要です。ボロ布にWAXを付けて、塗り伸ばしていきます。

木口もキレイに塗りましょう。刷毛で液体を塗るのと違って浸透していかない分、塗りにくいですが根気よく。トントンと叩いていくイメージで。

塗れました。15分くらい乾かしてから、お風呂のタイル磨く感じのブラシで表面を良くこすって定着させます。それから、乾いた布で磨いて艶を出したら、普通は完成です。でもちょっとしたオプションを。

せっかくキレイに塗れたのに、木材のエッジ部分にヤスリがけをして塗装をはがしていきます。完成した棚を使っていると、物の出し入れでキズがつく+塗装が剥がれるのをイメージして、使用で削れる部分をヤスリで先に削っていきます。新品なのに使い込んだ感じになる、なんちゃってビンテージ仕上げです。

手順③ 組み立て

いよいよ組立に入ります。

とりあえずイメージわかせるために、置いた状態で見てみます。

矢印のところにパイプクランパーのベースを取り付けます。

イメージできたら一回ばらしてベースを取り付ける場所を決めます。適当でいいのですが全て同じ位置についていた方がキレイなので、今回は木口から25mmで板材幅の真ん中に点を打ちます。

パイプクランパーのベースの中心に開いている穴を覗き込んで、真ん中にくるように位置決めしてビスを打ちます。

全てのベース(8個)が取り付け終わったら、パイプを用意して固定していってしまいます。

この時点では、仮固定なので、パイプクランパーのトメネジは軽く締める程度でOKです。

パイプが固定できたら、縦方向の板を固定していきます。1×4ジョイントのLジョイントを使用します。

仮に被せてみてガタツキがないか確認してビス打ちしていきます。

使用するビスはこれ!六角フランジタッピング。雰囲気作りにお気に入りのビスです。

バシバシビス打ちしていきます。パイプクランパーを仮固定してあるので安定してビス打ちができると思います。

ビスを全て打ち終わりました。と言っても一番下になる床と接する部分はビス打ちはしていません。

ビスの頭が出っ張って、安定しなくなりますのでご注意を。

 まだ、寝かしたままで立ててみてませんが、おそらく出来ました。おそらく完成です。

あっ、忘れてました。ここでパイプクランパーのトメネジを本締めしてください。

完成!

立ててみました。よかった!ちゃんと立ちます。グラつきもありません。完成です。

飾り棚としては、存在感抜群です。問題は見せる収納に自分のセンスを発揮できるかということだけでしょうか?

あと、床に当る面にスポンジクッションなどのクッション材を貼ると完璧です。

-総括-

 今回、作ってみての反省点としては、部材を贅沢に使用し過ぎたという事。DIYは、完成品を買うよりもコストが高くなる事が多いです。筆者はメーカーの人間なので、サンプル品がたくさん有りますが、購入していただく皆様にとって金具が1個追加されるだけでも、製作費用に影響します。金具を使用する事で雰囲気も強度も完成度も上がりますが、できれば費用は抑えたいものです。

今後は最低限のコストでDIYできるようにレシピを考えないとっと思いました。

この記事を皆様には、こんな物を作れるんだ程度の参考にしていただければ幸せです。

金具屋としては、いっぱい金具を使ってくれるのが本当は有難いのですが・・・自分もDIYerなので、頑張って製作費用を低減した作品を作り続けます。

今回も、こんな記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。また次回!