IDオリジナルの黒い全ねじ。これを使って簡単ラックを作ってみました。普通の銀色の全ねじには無い、かっこいい感じに仕上がりました。木材には穴あけだけでできましたよ。
全ねじ使った棚がはやっているみたいなので作ってみます。
この頃よく見ますよね。ネットとかで、全ねじ使った棚。
普通の銀色の全ねじって、ねじ屋の身(筆者はねじ屋です)からしてみると、なんだかな・・・って感じがして作る気にもなれませんでした。せめて、黒ければカッコイイのになぁと思って、作っちゃいました、黒い全ねじ。だから、棚も作ります。多分、カッコよくなるはずです。
色々、想像・妄想の結果、今回のテーマは荒々しさ。
なもんで、今回は木材は杉の荒材を使用してみました。ホームセンターさんには置いていない店舗さんもあるかもですが、雰囲気作りのタメってことで。了承ください。
もし、なかったら、1x8とか1x10材でも転用できます。
STEP1 部材をそろえる。
使用する木材は、杉の荒材21x180x3650mmを使用しました。無い場合は1x8等を使用してください。ネジとかは写真の通りです。
部材表と木材のカット寸法は以下からダウンロードできます。
STEP2 棚板を作る。
木を切ります。長さは600mmにしました。棚は3段なので3枚切りだします。
ややキズをつけて古材風味にします。荒材を使用しているのでこんな感じで釘の先端でチョンチョンとポツポツ穴をあけただけで良い雰囲気が出ます。
1x8とか1x10を使う場合は、古材風とか足場板風の加工をしてみてください。
>>2X4材を古材風に仕上げる方法 >>2x4材を足場板風に仕上げる方法
次に全ねじを通す穴をあけます。切ったり穴あけたりするのは、これで終わり。
M10の太さの全ねじが通るので10mmのドリルであけました。もう少しだけ太くてもいいかも。
3枚同じように穴あけしました。
塗っていきます。今回もローズガーデンカラーのヌワって色です。なかなか使いやすいステインです。
塗れました。荒材なので1度塗りで、なかなかいい感じです。
STEP3 組み立てていきます。
1番下段から組み立てます。全ねじにナットと座金を取付けます。
全ねじの先端から棚板の厚さ+15mmの位置に座金がくるようにします。4本同様に取り付けます。
座金が落ちないようにして、棚板の穴に全ねじを通します。
棚板→座金→高ナットと取り付けていきます。高ナットは軽めに締め付けておいてください。
同じように、4本の全ねじを取付けていきます。これで1番下段は完了です。
1番下段の取付けが終わったら、中段の取付けをします。これが1番めんどくさい段です。
なぜなら、六角ナットを上から、ひたすらクルクルして丁度いい位置までもってくる作業があるからです。
4本とも同じ高さにナットを入れたら、座金を入れます。
全ての全ねじに六角ナットと座金を入れたら棚板を通します。1番下段とは違い、全ねじが4本立っている状態で、棚板にあいている4個の穴に通していきます。合わない箇所もあるかもしれませんが、押しこむ感じでナットが入っている部分まで落とし込みます。
棚板が入ったら、また、少しめんどくさいですが、座金→六角ナットの順に固定していきます。
これで中段が完了です。
やっと、最上段です。
下段・中段と同じように、ナット→座金の順番にとめていきます。
座金の上の部分から棚板厚さ+10mmになるように固定してます。
全ねじ4本ともに、ナット・座金を同じ高さに取り付けできたら、ついに最後の棚板を通します。
通したら、全ねじ全てに座金を落としておきます。
最上段は、飾りの意味で、袋ナットとアイナットを使ってみました。
これだけで、完成度と雰囲気が変わってきますので、おすすめです。
お疲れさまでした。あとは、調整しながら各所のナットを増し締めして完成です。
意外としっかりしてますよね。でも、木材は天然もの。そりが発生しています。
ある程度は脚代わりにつけた高ナットで調整がききますが、それでもだめならアジャスターも付けられます。
これで大き目なガタつきも解消できます。このほかに、キャスターとかも付けられますので色々アレンジして試してみてください。
今回も、お付き合い頂きありがとうございました。
部材表と木材のカット寸法は以下からダウンロードできます。
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