一口にDIYといってもいろいろな作業がありますが、手軽にできるのが家具などの塗装です。
好みの色に塗るだけで、ポップな色合いやアンティーク調の色合いにできます。しかし、DIY用塗料の種類はとても多く、初心者にはどれがいいのかわかりにくいもの。そこで今回は、DIY用塗料の商品をご紹介します。
この記事の内容
DIY用塗料の種類と特徴
DIYで使う塗料には多くの種類がありますが、今回は特に『木目を生かして塗装できる塗料がいいな!』と思いました。ただ、木工用の塗料に絞ったところで、ちょっと調べただけでも、信じられないくらいの種類がありました。
その中で、私が気になったいくつかの塗料の種類の特徴を記載してみました。 一部、塗料の種類とは言えないものも有りますが、あくまで、私が気になった塗料ということで、ご勘弁くださいませ。
こんなにあったよ。木目を生かせる塗料の種類
ワックスは、蜜蝋など蝋を原料としています。ワックスには、固形タイプ・ペーストタイプ・半固形タイプなど形状がいろいろあり、塗料としてだけでなく保護材としても利用されます。自然な光沢やナチュラルな仕上がりが魅力で、DIYとも相性の良いワックスですが、やや熱や水に弱いです。
子供のころの図工とかにも使用されていたのがコレです。定番の木部保護・つや出し塗料です。水性・油性があり、乾燥後は透明度が高い膜が出来て艶が出ます。艶をあえて出さないつや消しタイプもあります。艶消しタイプは、ややザラザラとした質感になります。
ウレタンは、乾燥後、プラスチック・樹脂のような硬い塗膜を作る塗料です。表面にコーティングができ耐久性や耐水性に優れています。クリアー層が表面を覆うので、木目は見えますが、木自体をふさいでしまう塗装です。完成品の家具などにも使用されています。
これは、塗料の固有名詞ですかね?。でも気になったので一応書いておきます。アンティーク風のカラフルなペイントをしたいときに人気の水性塗料。アースカラーに近いマットな色合いです。DIYでも簡単に塗装できるので、女性に人気の塗料です。
漆の樹液を原料として作られる塗料。木材に高級感のある光沢や艶ができます。古くからの伝統工芸品にも使用されており、ヨーロッパでも,人気があります。漆液は、皮膚についてしますとかぶれてしまうので初心者には不向きです。
と、まあ、いろいろありますね。次の章からは、その中で特に使用頻度の高い、ステイン・ニス・ワックス・オイルの、個別の製品をご紹介します。
木目を生かす塗料 製品別の特徴
木目の美しさを際立たせる『ステイン』
1.WOODLOVE 水性オイルステイン
- 食器や玩具にも最適な食品衛生法20号にも適合したステインです。
- 木材の保護機能はないですが、気軽に木目を着色するのに最適です。
2.WOODLOVE オイルステイン
- オイルタイプの着色の良さを気軽に体感できるおすすめのステインです。
3.ローズガーデンカラーズ ステインタイプ
- 水性ステインですが、防虫・防腐・防かび・防藻・はっ水効果を有する塗料です。
- 屋外での使用も可能です。
4.【大阪塗料】マルチステイン
- 食品衛生法20号に適合した安心安全のステインです。
- お子様の玩具などの着色におすすめです。
5.【大阪塗料】NTX・OTステインPG
- プロ仕様のステインです。
- 特殊透明顔料系を使用しているので、日光による変色がほとんどありません。
6.アサヒペン 水性ステイン
- 浸透性に優れ、美しい木目に仕上がります。
7.アサヒペン オイルステイン
- 染料が木部に浸透し、美しい木目に仕上げる油性の着色剤です。
- 未塗装木部への浸透性に優れ、塗りやすく綺麗に仕上がります。
ステイン系の塗料を実際に塗ってみました!
使用したのは、会社に転がっていた、アトムペイントの自然カラー。使いかけなので、缶がデロデロです。
水性なので、強烈な臭いはしませんが、うっすら、ペンキ系に臭いがします。室内でも許容範囲かな?
濃い場合とか、塗り広げにくい時は、水で薄めることができます。ボルビックのペットですが中は水道水。
多用途刷毛で、塗りました。あまりつけ過ぎないように、刷毛を絞りながら塗らないとムラになります。
感想 ( ‘ω’)☆
ここまで調べてきた、水性ステイン塗料を実際に使用してみました。私的な感想としては、私の様な初心者には悪戦苦闘です。塗るのにムラができてしまい難しかったです。
でも希釈(使いやすいように薄める)が水なので扱いやすい商品ではあるかと思います。油性ステイン塗料の希釈にはシンナーが必要な為水希釈よりも色んな意味で大変です。綺麗に塗るには・・・慣れですね(笑)
とにかく、ポイントは刷毛の塗料を良く落としてから塗る事。これで色が付くかな?程度でいいことに、途中で気づきました。次はキレイに塗れる気がします。
何事も、経験って大事!
強固な塗膜で木材を保護する『ニス』
1.アサヒペン水性ウレタンニス
- 着色と美しい艶出しが同時にでき、木目をいかしたキレイなツヤに仕上がります。
- 塗膜は持ち感が良く耐久性に優れています。
- 塗りやすい水性タイプです。
2.アサヒペン水性サンディングシーラー
- 研磨性、速乾性を持っています。
- 研磨する事で平滑な面を形成し上塗り塗料の仕上がりをより良いものにします。
3.アサヒペン 水性つや出しニススプレー
- 乾性で塗りやすい、ツヤありの透明ニスです。
- スプレータイプなので簡単に使用できます。
- ハケの塗った跡が残りにくいので、キレイなツヤ感を出すにはスプレータイプがおすすめです。
4.アサヒペン 水性ニス
- 水性アクリルニスで塗りやすい。
- 最も工作に向いているニスです。透明度も高くきれいな仕上がりになります。
5.WOODLOVE 水性ウレタンニス
- 匂いが少なく塗りやすい水性塗料です。
- 乾くと硬い塗膜ができ実用的なものにも使えます。
6.WOODLOVE 油性ウレタンニス
- 耐候性がよく、変色の少ないニスです。
- 乾燥に水性の3倍の時間がかかるのが難点です。
7.WOODLOVE ラッカークリヤ―
- ニオイは強いですが、乾燥が速く最も美しい表面に仕上がるニスです。
- 3回ほど薄く塗り重ねることで光沢が増します。
8.和信ペイント 水溶性つやだしニス
- 水彩絵の具の上に重ねて塗れ、つやのある仕上がりなります。
- 無色透明で下地の色をいかします。
木の優しい質感はそのままに『ワックス・オイル』
1.VINTAGE WAX ビンテージワックス
- 主成分はエゴマ油です。
- 靴墨のような滑らかさで塗りやすいのが特長。
- 木の持つ自然な素材感をいかしたオイルフィニッシュ仕上げです。
2.国産 天然素材のミツロウを使用した安心・安全なワックス アンティークワックス
- 学校用教材でも使用されているワックスで天然のミツロウを使用しています。
- 伸びがよく塗りやすく臭いが少ないと言われています。
3.ターナー色彩 オールドウッドワックス OLD WOOD WAX
- 無垢の木に塗りこむだけで、味のある古材のような仕上がりになるソフトタイプのワックスです。
- 最も塗りやすい固形ワックスです。
4.純国産天然油性自然塗料 UROCO-OIL
- 赤ちゃんやペットにも安心の純国産天然油性自然塗料です。
- 屋内外の全ての木材に対応できます。
- 塗りやすくほぼ無臭なのも特徴です。
5.ワトコオイル
- 仕上がりは濡れた深みのあるウェットタッチで、ムラのない美しさが持続します。
- 調湿効果があり、木の呼吸を妨げず、割れや狂いの抑止効果があります。
- ワトコオイルは艶消し仕上げとなっています。
- 半年に1回のペースで重ね塗りすることにより、美しい経年劣化が楽しめる唯一のオイルです。
6.木製クラフトを保護する透明ワニス ESHA クラフトオイル
- 表面に塗膜を作らず、木材に浸透し、内部で固まり保護するオイルです。
- クラフト製品や木工彫刻に最適なクリアタイプです。
- オイルのもどりが少なく作業性抜群です。
7.天然素材100% 蜜蝋ワックス BEEWAX
- 天然素材100%のワックスです。
- 蜜蝋が表面に膜を張り、ツヤツヤの仕上がりに。
- 使用されている亜麻仁油は、臭いが少ない製法で作られているのでワックス特有の臭いが苦手な人にもおすすめです。
8.BRIWAX(ブライワックス)
- カラーバリエーションは15色と豊富に用意されてるため、自分の好みの色を選びやすいのも魅力。
- 木材の材質や色によって、同じ色でも少しずつ違いが出ます。
- 深味のある木目を楽しめます。
実際に塗ってみました!
塗ってみたのは、定番のブライワックス。誰かの使いかけ。色は、ジャコビア~ン。これまた定番の色です。
開けてみたら、トラブル発生。炎天下の車に放置していたので溶けて、しゃばしゃばになってる。
エアコン部屋で冷やすことしばし。クリーム状?靴墨状になったので、ショップタオルにつけて塗り広げてみる。
少しおいたら、再度磨くと、こんな感じに仕上がります。ボロ布とかで塗るのがセオリーですが、使った布は捨てるしかないので、使いすてのショップタオルが便利かと。
感想 ( ‘ω’)☆
たくさんの種類があるワックス・オイルの中でブライワックスを実際に使用してみました。思った以上にすごい臭いでした。家の中で作業していたらシンナー臭で倒れます。なので屋外での使用をおすすめします。塗って乾いたら磨く?事で光沢が出てきます。今回は、一回塗りでしたが、塗りを数回、繰り返せば色目も変わってきますので、好みによって仕上げる事もできます。
工程内でも書いたのですが、ボロ布を使うと、再度使用する事はできません。多分。
乾くと、布がガピガピになりますので使い捨てのものを推奨します。あと、たわしとかで磨くと、木目に入って、さらにいい味が出るみたいです。
まとめ
DIYを楽しむ人が増えたことで、DIY用塗料もさまざまな種類が増えてきていると思います。 そのため、用途に合う塗料を選ばないと、思ったようにDIYを楽しむことができないかなあと思います。 水性の塗料が一番楽かと思います。(チューブタイプがおすすめ!!)
しっかり確認して、自分の目的にぴったりなDIY用塗料を見つけたいものです。
油性のオイルステインと水性のステインがあり、仕上がり時に木目がキレイに残される塗料として、DIYでも 多く使用されてます。木材の内部に浸透するので、無垢材のような風合いの仕上がりになり、油性の方は、しっとりとしたツヤも出て、やや高級感が出ます。