コーススレッドなど【ビスの長さの選び方】

ビスの長さの決め方_アイキャッチ

適切なビスの長さを選ぼう

ビスといえば、安くてサイズが豊富なコーススレッドが定番になりつつありますが、豊富なだけにサイズ選びに迷った事はありませんか?

太さは何となく同じような感じですが、長さの選定ってどうしたらいいのでしょうか。

今回、下記のようにまとめてみました。

ビスの長さの基準 

ビスの長さの選定基準

なかなか難しいビスの長さの選択基準。

長さを選ぶ時は下の式を基本に考えてみてください。

ビスの長さ=取付物厚さ+20mm以上

例)5mmの厚さのものを取付ける時は25mm以上の長さ。
  8mmの厚さのものを取付ける時は28mm以上の長さ。 

ただ、この式は、最低限ビスの強度を保てるよ!というだけの最小長さなので参考としてください。

たとえば、25mmの厚さのものを取付けるのに、ねじ込みの深さが20mmでは不安になりませんか?

取付けるものが、ねじ込み深さよりも厚くなる場合や、それ以外でも相手材の厚さに余裕がある場合は、取付け物の厚さの2倍程度のねじ込み深さを確保することをおすすめします。

2x4材に適したビスの長さとは

2×4材に使用する場合の使用想定はこんな感じのパターンでしょうか?

2x4材に対するコーススレッドの使用想定
2x4材に対するコーススレッドの使用想定

①の場合:38mmの厚さのものを取付けるイメージですので

38mm+20mm=58mm以上のビスを使用することになります。

あまり強度のかからない箇所であれば57mmを使用することもありますが65mmが妥当かと思います。75mmでもOKです。

②の場合:①と同じく38mmの厚さのものを取付けるイメージです。

基本的には①の長さ選定と同じ感じです。

③の場合:19mmの厚さのものを取付けるイメージですので

基本的には、19mm+20mm=39mm以上のビスを使用することになります。

コーススレッドの規格では、41mm・45mm位ですね。ただ、1x4材は、幅が狭くコーススレッドを打ちこむと割れる可能性があります。

心配な場合はスリムスレッドや木が割れにくいビスの使用をおすすめします。

詳しいビスの内容は下記でもご紹介していますので見てみてください。

【コーススレッドは最高のビスなのか?①】
【コーススレッドは最高のビスなのか?②】
【コーススレッドは最高のビスなのか?③】

注意点として、コーススレッドは独特なサイズ構成で中途半端な長さ設定ですが、

スリムスレッドも木が割れにくいビスも、だいたい5mm刻みのスッキリサイズ設定になっています。長さの設定がかなり違いますのでサイズ選びの際にはご留意を!

④の場合:19mmの厚さのものを19mmの厚さの板に取付けるイメージですが、

基本通り+20mmで設定すると貫通してしまいます。

その場合は、1サイズほど小さい長さを選択してください。

19mm+19mm=38mmですので、貫通しない長さを選択すると、

  • コーススレッドだと32mm程度。
  • スリムスレッドだと35mm程度です。

どのビスにしても、多少なりとも頭が木材に埋まります。特にスリムスレッドは、フレキ付きなので潜りやすいです。

貫通ギリギリの長さのビスを使用すると突き出てしまいます。先端は鋭いので反対側から出っ張らないように注意して選んでください。

株式会社大里が運営する、気軽に使えるネジの通販サイトねじナビ。
株式会社大里が運営する、気軽に使えるネジの通販サイトです。

コーススレッドの長さと太さ。
半ねじと全ねじの関係。(参考)

参考として、コーススレッドのサイズ表を記載しておきます。メーカーによっても規格が変わりますので、あくまで参考数値として考えてください。

コーススレッド規格表

51mmは全ねじのメーカーもあります。

コーススレッド規格表
コーススレッド規格表

スリムスレッド規格表

全ねじ・半ねじは曖昧なので割愛

スリムスレッド規格表
スリムスレッド規格表

全ねじと半ねじの意味

上の表で、ねじタイプの欄に全ねじと半ねじと書いてあります。

これを一応、解説しておきます。

下記の写真を見てもらえれば分かる通りですが、全部ねじがあるか、途中までしかねじが無いかの違いです。

コーススレッド全ねじ・半ねじ比較
コーススレッド全ねじ・半ねじ比較

これにも意味があります。

厚いものを固定するときに、ビスが取付物を貫通して相手材にビスが到達する際に抵抗が増して取付物が浮き上がってしまって、隙間があいたままって事ありませんか?

半ねじタイプだとこれが修正できるのです。

半ねじと全ねじの違い
半ねじと全ねじの違い

半ねじの場合は、一定の場所まで締めると取付物に対して、ねじが効かなくなります。これにより相手材に対して素直に引き付けられます。

対して、全ねじの場合は、どこまでいっても、両方にねじが効いている状況となります。いつまでたっても相手材は逃げる、取付物は追いかける、だけどその差は縮まらないという状況に陥ります。

完全にしっかりと押さえて隙間をあけ無いように打ちつければ問題はありませんが、厚い取付物を固定する場合は半ねじの方が使いやすいです。

まとめ

ここまでまとめましたが、お分かり頂けたでしょうか?

ビスの長さ規格は、種類によって様々ですが、せっかく作るのだから適切なサイズのビスを使って、しっかりと長持ちするものを作りましょう!

木ねじを詳しく知りたい方は、『木ねじはなぜ?木にしか使えない。』という記事も見てください。

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じますけ
このサイトの管理者兼、商品を作る人。自らもDIYerであるため、できる限り『誰もが使いやすい商品を!』と思っているが、作る商品は自分の趣味に走りがちな傾向にある。センスはともかく、商品に対する、こだわりだけは、人一倍のひと。ネギ・セロリ・ピーマンが天敵。