鉄の錆(サビ)をとる方法。

鉄のサビをとる方法_アイキャッチ

赤錆・・・放っておくとえらいめにあいます。

今回は、分かりやすく身近な鉄を例題にお話ししていきます。

さっそくですが、鉄は、何もしないとサビが発生します。憎っき嫌な赤錆です。

古いバイクをレストアしていて赤錆に悩まされているので余計、そう感じるのかもしれませんが鉄という材質自体をおかしてしまう非常に厄介な存在です。

錆は、鉄と酸素が結びついて酸化鉄になる反応のことを言います。

ひとたび錆が発生すると、どんどんと広がり、鉄をグサグサのサクサクにしてしまいます。

放っておくと鉄柱でさえも簡単に倒壊してしまうようになります。

どこかで、店の壁に取り付けてあった看板が落ちましたが、その原因も錆によるものです。

対処するには、削り落として除去するしかありません。

隠れている錆は、早期発見。発見したら早めの対処が必要です。嫌な病気みたいですね。

発見したサビの対処方法(軽度)

錆を発見したらどうしましょ。

軽度のサビの場合は、薬液で処理することができます。

色々ためしました。その結果をご紹介します。 

エーゼットの【つけ置きサビアウト500ml】

薬液に漬け込むタイプのサビ取り剤です。

ですので、向いているのは、小さなネジや部品など用意した容器に入るものが対象となります。

使い方

基本的に薬液は素手で触っても大丈夫です。

  1. ペットボトルなどの容器を半分に切って容器を作ります。
  2. 薬液を注ぎます。原液のままです。
  3. 錆びたものを、放り込みます。
  4. 6時間以上待ちます。自分は夜漬け込みの朝引き上げました。
  5. 水で洗います。 
錆びているボルト
サビサビで固着したネジ
つけ置きサビアウトに入れた画像
薬液に入れると泡が出て反応します
サビとり完了
約10時間漬け込んだらサビとれました。

使ってみた感想。

漬け込んだ瞬間から、泡が発生して化学反応起きている感があります。

シュワシュワが落ちついたのを見計らって、1時間後くらいにあけてみるとサビサビのネジが薄っすら銀色になっています。そして朝!ネジは全体的に銀色に。ほぼ完全に落ちています。この状態で洗うのですが、洗った後にすぐに拭きとらないと、うっすら錆が、浮いてきます。これ注意です。うたい文句には、被膜を形成して錆を誘発しませんって書いてあったのですが・・・な状況でした。

錆はとれるので、そのあとの処理が大事ですね。 

次に試したのは、

花咲かG【サビトリ ラストリムーバー】

こちらは、刷毛とかで塗るタイプの錆取り剤。

バイクや自転車など漬け込みができない箇所に使用します。

近くのバイクパーツショップでセールだったので買ってみました。

鉄とステンレスの錆用です。クロームメッキの錆もとれます。 

使い方

こちらは、ビニール手袋がいるかも。自分は素手ですが。

軽くボトルを振って必要な量を別容器にあけます。

うっすら錆には、塗り始めからサーッっと反応して除去されているのが分かります。

塗って15分以内にふき取ると普通のサビ取り。そのまま放置するとグレーの被膜がはって一応、保護してくれるとのことです。 

サビ状態
サビ状態
サビ取り後
サビ取り後

今回は、クロームメッキの表面サビに使用しましたが、これはGOOD!

写真のサビ状態のものに刷毛で、花咲かGサビトリを塗布。5分程度反応させてからふき取りました。これを2回繰り返したのがサビ取り後の写真です。

使ってみた感想。

表面に油分が残っていると反応が鈍くなってしまうように感じました。パーツクリーナーなどで油分除去してからの方がよいと思います。また、ひどくサビサビの場合は塗布前にあらかたの粉っぽい錆は、ワイヤーブラシで削っておくとよいです。あまりにもしつこい錆には、花咲かGを塗って、真鍮ワイヤーブラシでこすると結構とれました。

写真とは別パーツに花咲かG処理をして塗装をしたのですが、塗った表面は少しべたべたしていたので洗浄してからにしたほうが良いかと思います。また花咲かGを厚く塗ってしまった箇所は、よーく反応させてからでないと上塗りが、良くつきません。

あと、塗りっぱなしも試しました。

グレーっぽい被膜が部分的にはできましたが、全体にはなりませんでした。

グレー色もあまりきれいな色ではなく、塗りっぱなしは、あまりお勧めしません。 

もう一個ついでに、

【さびとり つや之助】

上の2種類は基本的に、化学反応でサビを除去する感じですが、これは研磨剤で磨く感じです。

表面のサビをこそぎ落すイメージでしょうか?

個人的には、ピカールの粒子細かいバージョンという使用感です。

使い方と感想

結構ドロッとした液体なのでボトルを振って中身を混ぜます。

スポンジや布などに液体を付けます。そして、磨く。磨いたらキレイな布でふき取って完了。簡単です。

クロームメッキだけでなく、ステンレスや真鍮も磨けます。

化学反応系のサビとりで大まかなサビを除去して、そのあとにプチプチサビが残った時に使用してみました。そういう使用用途であればキレイに取れました。

磨いたあとは、油分が入っていて艶もでるので磨き上げに便利です。

さらに、

ソフト99【赤サビ転換防錆剤】

を試してみました。

これは、完全に錆落としではないですが発生した錆の対処として使ってみました。

赤錆の上に塗ると、赤錆→黒錆に転換して素地を守る効果もあるっていう万能薬剤です。

使い方と感想

  1. 赤錆をワイヤーブラシとかでゴシゴシする。
  2. 付属の刷毛で錆の上に塗る。
  3. 3時間以上待つ。

赤錆に対して黒錆があります。

赤錆は、鉄をグサグサにして破壊していきますが、同じ錆でも、黒い錆はいいやつ。

黒錆を発生させておくと酸素を遮断して鉄の腐食を防いでくれるとのことです。

悪性か良性かみたいな感じですね。

鉄瓶などの表面は黒錆で覆われているので鉄素地でも長年素地を守り続けます。

普通の状態で発生するサビは、赤錆になってしまいますが、これを無理やり転換させます。

で、つかってみた感じ。黒くなります。効果は経過を見ないとわかりませんが、保護されている感じがします。これも油分はよく落とした方が効果が高いように感じます。表面は、普通の黒錆という感じではなくクリアー塗装を薄っすら塗った感じになります。

どうしても除去できない錆にはいいかもしれません。

重症のサビに対する対処法

重症化した錆は、すでに素地を侵食しています。

たとえばクロームメッキの場合、軽度の錆であれば、比較的きれいにクロームメッキが現れますが、重症化したものは、メッキ層の下からメッキ層を押し上げでバリバリにして破壊してしまっています。

このような時は、潔く諦めます。

あきらめた上で、削ります。

削り方は、いろいろですが、なかなかの荒行です。

金属の素地が出てピカピカになるまで、削らないと錆が残ってしまい、また繁殖してしまいます。

サビの削り方

用意するものは、ワイヤーブラシ・ディスクグラインダー・ディスクグラインダーにつけるヤスリ類。

○まずは、ワイヤーブラシで粉っぽい表面の錆をゴシゴシします。

ポロポロの錆はこの時点で取ることができます。

○次にディスクグラインダーを使います。第一段階目では、やや優しそうなナイロン系のディスクを使用しました。こんな感じのもの。

これでも充分に錆はとれてきます。

ただ、調子にのって使っていると思ってる以上にディスクの減りが激しいです。知らないうちにディスクの基台がモノにあたってしまうので注意が必要です。

○これでもダメな錆には、ディスクを変更してみます。

結構激しめの完全にヤスリなもの。

これ激しいです。

火花飛ばしながら錆を削っていきます。キレイになりますが、錆の下の鉄も削っていきます。

コントロールが難しい感じがします。自分はここまでで、ほとんどのものがキレイになりました。

重症化したサビを削ってみて感じたこと

錆がひどくなると、下地がボコボコになっています。月のクレーターのような感じです。

自分が使用したグラインダーのディスクは平面的に削っていくもので、クレーターの奥に届きません。

なので、錆がクレーター内部に残ってしまいます。これをキレイにするためにさらに周囲を削って、クレーターをなくして、はじめてキレイになります。

でも、鉄も薄くなってしまった印象を受けます。もっと良いのは、金属ブラシ的なのを使用すれば削りすぎずに済んだのかなと思います。

例えば、こんなの。

サビがとれたら・・・その後は。

錆を除去したら、そのあとの防錆を忘れずに行ってください。

そのままだとすぐにサビます。防錆油の塗布や塗装などをすればOKです。

メッキをかけるのもよいですが一般家庭では難しいですもんね。

あとは、錆が出たらスグ対処というのが鉄則です。

大事なものが錆でボロボロになるまえに対処してみてください。

※1) 念のため。こちらは商品の紹介でも広告でもありません!個人的にやってみた感想です。自分で施工した時の事実ではありますが保証はできませんので参考までに宜しくお願いします。

※2) 各メーカー様。使い方などに間違いがありましたらご連絡ください!

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じますけ
このサイトの管理者兼、商品を作る人。自らもDIYerであるため、できる限り『誰もが使いやすい商品を!』と思っているが、作る商品は自分の趣味に走りがちな傾向にある。センスはともかく、商品に対する、こだわりだけは、人一倍のひと。ネギ・セロリ・ピーマンが天敵。