電動ドライバーを使ったら作業の効率が非常によくなりますよね。
でも、マイ電動ドライバーを購入しようと、いざ!お店に探しに行くと種類も多く、価格にも幅があって、何が自分に最適なのか分からない場面がありますね。
そこで、今回、電動ドライバーの中でもインパクトドライバーに特化して大きく違う点を紹介していきたいと思います。理論武装してから自分好みのインパクトドライバーを探してみませんか?
この記事の内容
インパクトドライバーとは?
電動ドライバーには大きく分けてドリルドライバー・インパクトドライバー・ハンマードリルがあります。
電動ドライバーは、回転力だけでビットを回転させ、トルクを管理できる(クラッチ機構)構造です。穴あけ時に必要以上のトルク(力)が掛からずにビスの打ち込み過ぎが発生しにくいのが特徴です。
インパクトドライバーは、穴あけ時や、ビスの打ち込み時に、ドリルドライバーの機能に加え、回転方向にインパクト(打撃)を付加し、ドリルドライバーに比べて強烈にねじを締め付けることが可能な工具です。そのため、長いビスや、線径の太いビスを打つ時には重宝します。
逆に、締め付け力の衝撃が強い為、ドリルで穴を開ける時には、ドリルが折れてしまう事や、ビスの頭飛びを誘発する可能性が、ドリルドライバーより高くなります。
双方のビットのチャック(ビットをはめる部分)は、ドリルドライバーは丸軸、インパクトドライバーは六角軸になるので、ビットの共有は基本的に出来ないものと思ってください。
また、インパクトドライバーは、トルク調整機能はないですが、引き金のトリガースイッチで無段階に調整できる無段変速になっています。そのため、慣れてくれば細かいトルク調整も可能です。なかにはトルク調整機能の付いたインパクトドライバーもあります。(4モードと言われている機能がそれにあたります。)
あと、これは個人的な意見ですが、コンクリートに穴を開ける際はコンクリート用のビットを使用してもインパクトドライバーでも厳しいかと思います。その際は、ハンマードリルや振動ドリルを使用したほうが良いかと思います。あまり無理すると、インパクトドライバー自体が、異常な加熱をしてしまい、壊れる事もあるので注意が必要です。
色々と書いてしまいましたが、まとめると、
インパクトドライバーとは、普通の電動ドライバーの回転力に、衝撃の力を付加した電動工具となります。
インパクトドライバーの違い
インパクトドライバーとは何?というのが分かったところで、今度は選び方を書いてみたいと思います。
実際にお店に行くと、色んなメーカー・色んな価格帯があると思います。
基本的には、どれもみんな同じインパクトドライバーなのですが、一体、何が違うのでしょう?
まずは、メーカーの違い!これは、家電と同じく好みに左右されるところも多いと思います。メーカーごとに信頼性や、イメージで選んでもらえれば良いでしょう。
特に贔屓のメーカーが無ければ、実際に手に取って、重さや、スイッチを入れた時の振動や回転のクセを感じてみるのも良いと思います。特に海外ブランドの、ボッシュやブラデカなどは、回転させたときのクセが強めなので、フィーリングを感じてみてください。
好みのメーカーが決まったら、次は、そのメーカー内での性能差を気にしてください。性能は主に、バッテリーの電圧とアンペア数によるところが大きいです。
この部分は、少し細かくなるので、以下に説明をしておきます。
電圧は、何ボルト?電圧の違いで何が変わるの?
電動工具用のバッテリーは、14.4Vや18Vのリチウムイオンバッテリーが主流です。
どこのメーカーも同じ電圧で出しているのには理由があって、バッテリーを構成する電池1本当たりの電圧が、約3.6Vの為、3.6V×4直列の14.4Vと、3.6V×5直列の18Vが主流となっているのです。
それでは、違いは何なのか?
単純に考えれば電圧が高い方がモーター出力が高く、発熱も抑えられるため作業性を考えれば18Vの方が優位です。
その一方、バッテリーのサイズと重量は大きくなってしまうため、取り回し面では14.4Vが優位です。また、14.4Vの方が価格も安価の為DIYモデルで採用されております。
ただ、プロ向けの電動工具として考えた場合、インパクトドライバーにも、AC電源と同じ程度の出力が求められる場合があります。そのため、プロ向けのコードレス電動工具として考えた場合、14.4Vは多少不利になります。
また、負荷のかかる作業で14.4Vのインパクトドライバーを使用し続けるとモーターが発熱し加熱保護機能で停止してしまう可能性もあります。
性能差で比べてみると、18Vの方が14.4Vに対して、約125%電圧の違いがある為、感じとしては、遥かに18Vの方が高いように思われますが、トルク値という出力の考え方をすると、3%程度しか変わりません。
その答えは、同じパワーになるように設計しているからです。トルクを上げようと思えば上がるのですが、ビットやビスの方が耐えられなくなってしまうため強くても上限175N.mで設定しています。その分、作業時間が伸びるように設計されています。
つまり、『電圧の違いは、多少のパワーの違いであるといえます。』
アンペアは、何アンペア?アンペア数の違いで何が変わるの?
インパクトドライバーのアンペア数はスマホでいうバッテリーと同じ考え方です。アンペア数が高いほど長い時間作業をすることができるという事です。
アンペア数は1.5Ahから6.0Ah程度まであり、アンペアが高いほど充電時間が長くなる傾向(メーカーによって高速充電機能がついているものがある)があります。
アンペア数が高ければ、長い時間作業できるので充電切れを心配することなく使用できます。
ただ、自分の感覚ですが目安として、DIYや家庭で使う分には3.0Ahあれば十分だと思います。また、職人や建築現場で仕事をする方は、充電回数を減らすため大容量の6.0Ahを使用すれば効率よく仕事ができると思います。
高所で作業している場合とかに、バッテリー切れを起こす度に、下に降りてくるのも面倒ですもんね。
また、インパクトドライバーを購入する際は、バッテリーが2個以上ついているものをお勧めします。作業中に使用していない方のバッテリーを充電しておけば、使用中のバッテリーが切れても、充電待ちをすることなく、作業が継続できますから。
という事で、『アンペア数の違いとは、バッテリーを継続使用時間の違いだといえます。』
まとめ
以上、必ず迷う3項目について書いてきましたが、モーターの違いや長さの違い等の他にも、様々な拘りを追求して進化しているのがインパクトドライバーです。
お店で見ても値段に大きく幅があります。当然、高価な物の方が、性能が高いのですが、私自身DIYをする際に18V 6.0Ahを使っても宝の持ち腐れになってしまっています。
多機能で高性能なインパクトは持っていますが、自分に職人並の腕もなければ必要もありません。
14.4V 3.0Ahもあれば十分に自分好みの作品が作れたり作業もできるでしょう。自分の使用用途に合わせて自分専用のマイインパクトを選んでみてはいかがでしょうか?
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