DIYで金属を切る方法。電動工具は使いません!

電動工具を使わずに金属を切る方法_eye

DIYで、金属素材に手を出せるのは、上級者だけだと思ってませんか?

確かに、木工と比較すれば、ハードルは上がるかもしれません。普通の人なら、金属を切るなんて、躊躇するに違いありません。

でもね、結構簡単なんですよ。想像するよりは。多分。

そこで、今回は、電動工具なんか使わずに、手工具だけで金属を簡単にカットする方法をご紹介しちゃいます。

今回カットしてみるもの

  • 鉄パイプ(太さ25.4mm 肉厚1.2mm)
  • アルミの型材
  • ステンレスの板

金属パイプをDIYでカットしちゃいます。

このサイト(DIY-ID)の商品で、パイプクランパーという、配管DIY向けのパーツがあります。これ、リアルな金属パイプを使います。

本来DIY向けなら、カットが簡単なので、樹脂製のパイプを使うのがセオリーですが、嫌だったんです。チープに見えるから。

それに、樹脂製だと金属風に見せるために、皆さん結構な工夫と苦労をするわけです。

であるならば、もともと、リアルな金属で作ればいいじゃん!と、勢いで作ってしまったわけです。

作った時には、もちろん、問題点はありました。「DIYで、金属のパイプを切るなんて無理じゃないのか?。」もともとDIY用品を販売している会社の社員でさえ、そんな状況だったのです。

でもね、そんな事、織り込み済みです。結構簡単にカットできるのですよ。金属パイプも。 

金属パイプをカットする工具と使い方

お約束通り、電動工具は使用しません。カットに使うのは、これだけ。

名前は、パイプカッターって言います。これで、どうやって切るのかというと、こんな感じ↓

パイプの切りたいところに合わせて、咥えさせます。

そのまま、クルクルと数回、パイプの回りを回します。

カッターの刃が通る筋道ができました。

少し、咥えをきつくして、パイプの回りをクルクルさせます。

こんな感じになってきたら、あと少し。もうちょい回します。

パカッと、いきなり切れます。端面が鋭いので注意です。

最終仕上げで、鋭い端面を整えます。

パイプカッター後ろに、端面を整えるための部品があります。(無いのもある。)

この部分を使って、パイプに内側のバリをゴリゴリして取り除き整えます。

これで安心して使えます。どうですか?。パイプの回りをクルクルさせるだけで簡単にカットできちゃいました。これで、金属パイプのカットはクリアです。同じ要領で、単管パイプもカットできちゃいます。

これで、金属パイプをカットする方法は、習得できました。お次はアルミの型材をカットします。

アルミの型材をDIYでカットしちゃいます。

アルミに限らず、頑張れば、鉄鋼材も切れます。

ただ、アルミと比較して、鋼材は固いので、あくまでも頑張ればの話です。今回は、アルミを切ってみます。

アルミ型材をカットする工具と使い方

もちろん、電動工具は使用しません。使用するのは、これ。

名前は、金切鋸といいます。形状は色々ありますが、上の写真のものが安価でスタンダードだと個人的に思います。

特徴は、刃が交換できること。注意点は、切るものによって適切な刃を使用する事です。

刃を交換すれば切れるもの
  • 鉄・アルミ・ステンレス・真鍮などの金属
  • 塩ビパイプなどの樹脂
  • レンガ・タイルなど

刃を購入する際は、パッケージに、アルミ用などとの表記があるので、確認して購入してください。

あと、刃の向きに注意が必要です。金切鋸は、基本的に押し切り(押すときに切れる)になっています。普通の鋸切りのように、引き切りにしたい場合は、刃を裏返す必要があります。

鋼材など、固いものを切る時は、押し切りに。比較的柔らかいアルミなどは、引き切りでも問題ありません。

では、さっそく切ってみます。

今回、切るアルミ材は、こんな感じ。結構大きく、肉厚です。切れますかね?

切る位置にマスキングテープで印をつけます。目印なのでマジックで線を引いても良いで

グラグラしちゃうので、クランプを使って、しっかりと固定します。

切り始めは、ノコが滑るので、切っ掛けを作る感じで、ちょっとずつ傷を付けます。

見にくいですが、切りはじめの切っ掛けができました。この傷をガイドにノコを入れていきます。

体とノコの刃をまっすぐにして、押し引きします。木材を切るのとさほど変わりません。

切れました。断面は、バリが出ているので、ヤスリなどで磨いて完了です。

クランプから切り終わりまで、約3分で完了
結構簡単に切れるものです。

ここまでで、金属のパイプとアルミの型材を切る方法を習得できました。続きまして、ステンレス板切っちゃいます。

ステンレス板をDIYでカットしちゃいます。

ステンレス板は、金属のなかでも切りにくい分類のものです。なので、簡単にカットできるのは、0.5mm位の厚さまでかと思います。

ステンレス板をカットする工具と使い方

使用する工具は、こちらのハサミです。でもただのハサミではなく、金属を切るためのハサミで、名前は金切鋏(はさみ)といいます。

画像のものは、THEオーソドックス金切バサミで、昔からある形状のものです。

ひとえに金切切バサミといっても、色々と種類があって、

刃先の形状で分けると、

  • 直線切りのもの
  • 曲線切りのもの があります。
直線切りの金切鋏
曲線切りの金切鋏

鋏自体の形状では、

  • 普通のハサミ形状のもの
  • 倍力型のもの⇒チカラを倍増させてくれるので軽くカットできる・厚めの板厚に対応する。
  • 刃がアゴのようにオフセットしたもの⇒金属板が丸まりにくい・手にカットするものが当たらない。

などの種類があります。使う場面で選んでください。

金切バサミの使い方

今回は、試しに0.4mm厚のステンレス板を切ってみます。ステンレスは、金属の中でも切りにくい材質ですが、こんな感じに切る事ができます。

金切バサミでカットする手順1

切りたい箇所にマジックで線を引きます。

金切バサミでカットする手順2

線からずれないように切り始めます。

金切バサミでカットする手順3

切った片側を少し持ち上げながら、切り進めます。

金切バサミでカットする手順4

切れました。

この厚さの金属板なら、簡単すぎるほど簡単に切れます。

ほとんど、紙をハサミできる感覚といっても過言ではないほどです。

これで、曲げ加工もできれば、色んなものができますね。

まとめ

どうでしょう?

金属切るのって、さほどハードル高くない事が理解いただけたのじゃないでしょうか?

しかも、使う工具の価格、想定より安いと思いますよ。ここでは、価格書けないのでネットで調べてもらうと、こんな金額で買えるんだ!と思うと思います。

金属の加工に手を出してしまうと、DIY作品の完成度も上がりますし、楽しみも広がります。

金属+木材って結構相性いいですからね。複合で楽しむのも有りかと。

ということで、今回は、電動工具を使わないで金属を切ってみるという記事でした。

以上です。

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じますけ
このサイトの管理者兼、商品を作る人。自らもDIYerであるため、できる限り『誰もが使いやすい商品を!』と思っているが、作る商品は自分の趣味に走りがちな傾向にある。センスはともかく、商品に対する、こだわりだけは、人一倍のひと。ネギ・セロリ・ピーマンが天敵。