いつも『DIY-ID金具を使って〇〇を作る』の記事では、ホームセンターのカットサービスを使う事をお勧めしていますが、サイズを間違えて切ってしまった時とか、細かなカットをしなければならない時など、自分で鋸を引くことも、たまには、あります。
そんな時、DIYにどっぷりはまっている自分でも、まっすぐ切るのは、なかなか難しいものです。手引きのノコギリって正直面倒くさい。
今回は、そんな時でも、できるだけキレイに切る!を皆様にも広めるために、記事にしてみました。
この記事の内容
ノコギリを再認識 各部の呼称を働き
別に知らなくてもいい情報ですが、知っていたら何だかプロっぽく会話できると思うので、なんとなーく書いてみました。ノコギリの部分的な呼称。別に普通に『柄』とかなんで、特別難しい言語は使用していません。
ただ刃渡りとか言われると、少しだけサスペンスドラマ感がでます。
それはさておき、この中で、知っておくべき部分もあります。『あさり』という呼称です。これ、DIYでは結構な頻度で出てきます。
『あさり』とは、この刃のギザギザの部分を指します。これがあることによって、木材に対し、太めに切り込む事ができ、摩擦低減につながります。また、木の切りくずを排出する効果もあり、切っている時にくずが引っかかって、鋸がビヨーン、ブルブルブルンとなってしまうのを防ぐことができます。
カッターで、木材を切ってみると分かるのですが、切り進めると摩擦で切れなくなります。これはガッツリと摩擦が起きているからです。
それから、定番で思い描く大工の棟梁が持ってそうなノコギリは両方に刃がついていると思います。これは、両方とも同じ刃がついているわけではなく、少し違った刃がついています。一応、両刃と片刃はこんな感じ。
話しを戻して、両刃の刃を良く見ると、片方は大きめの刃、もう片方は小さめの刃。
縦引きの刃は、木目に沿って切る場合に使用します。対して横引きの刃は、木目にクロスした切り方の場合に使用します。縦引きの方がザクザク切れるので刃が粗い傾向にあります。
木は、木目に沿って切った場合の方が、繊維の通りに切るので切りやすいです。そのため大きめの刃でガツガツ切れます。木に対しての、適正な鋸刃の角度も違って縦引きの方は、10°~30°程度。横引きの場合は、それよりも立てた角度で使用します。
ノゴギリでキレイに切る方法
さて、本題の切り方です。
まず、切りたい場所に線を引きましょう。差し金があると、直角に簡単に線が引けます。断面が正方形に近い角材であれば、4面に線を引いて確認しながら切るという方法もありますが、ここでは面倒なので1面だけ線を引きます。画像のピンクのペンは、小学生用?のシャーペンで、鉛筆の太さの芯が入ってます。線引きの時に便利です。
線を引いたら、クランプなどで木材をしっかりと固定します。自分は、足でクランプしちゃいますが、確実にキレイに切りたいならクランプは必須みたいです。クランプする時は、強く締めるとクランプの跡が木材についちゃうので、いらない板材のちっこいので、あて木をすれば跡が残りずらくなります。
切り始め!ここ重要です。線の上を切ると、ノコギリのあさりの厚み分削れてしまいます。ので、線の外側をなぞるイメージで切ります。まず最初に、角の部分にノコを静かにあて、何度か引いて溝を作ります。これで、ノコが遊ばずに、引くことができるようになります。この部分を切っ掛けに切り進めます。
線の外をなぞるように切っていきます。途中、木くずで線が見えなくなりますので、フゥっと吹き飛ばしながら良く確認して切り進めます。体と目線は、ノコに対してまっすぐブレないように。
最後は、一気に切ると割れてしまいますので、クランプしている側の木材を持ちながら、そーっと、そーっと切り落とします。これで完了!
キレイに切れなければ、道具を使おう
マイターボックスを使うという手がある。
マイターボックスは、ノコギリの刃が入る溝が付いているボックスで、この溝にノコの刃を添わせながら切ることで、まっすぐに切れるという一品。
※画像提供:藤原産業株式会社
ソーガイドを使うという手がある。
ソーガイドは、ノコギリの刃を木材に対して垂直に立てるための工具です。ノコの刃を保持するガイドがついていて、そこをスライドさせながら切り進める事でまっすぐに切れるという一品です。角度を付けたカットも可能です。
※画像提供:藤原産業株式会社
まとめ
やっぱり手引きで木を切るのって大変ですね。こういう時に文明の利器たる電動工具の有難みがわかります。
ただ、手引きのノコギリは、電気がないとこでも使える!気軽に使える!持ち運びしやすい!細かなものでも切れる!ちょっとしたとこで、ちょっとした感じで使える・・・など色々と便利な部分もあります。
たくさんの木材を切るには大変でしょうが、切り方を覚えておいても、DIYライフにとって有益だと思います。余った木材なんかがあったら、練習ながら切ってみるといいかもしれません。
あっ、ちょっとひとこと。
あまりにも、切れないとか、1本切っただけで疲れるなどの場合、著しく体力が無いか、ノコギリが悪い可能性があります。ノコにも色々な種類がありますので自分にあった大きさなどを選ぶのも重要だと思います。
自分は久しぶりに、新しいノコを購入して、切りやすさに愕然としましたので、蛇足で付け加えてみました。
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